「おしっこするのが痛い」
「風邪じゃなさそうだけど…熱が上がっている…」
それは子どもによくある病気、膀胱炎の症状がでる「尿路感染症」かもしれません。
お医者さんが、ママ・パパがとるべき行動を解説します。早急に受診する必要がある場合もあります。
監修者
高座渋谷つばさクリニック
院長
武井智昭 先生
子どもの膀胱炎の症状
- 排尿時に痛がる
- 腹痛
- 頻尿
- 食欲低下 など
重症なケースの症状
- 発熱
- 冷や汗
- 吐き気
- 嘔吐を繰り返す
- わき腹や背中を触ったり叩くと、強く痛がる
子どもが“サイン”を出していることも
おかしいと感じたら、病院受診を検討しましょう。
小さな子どもは、機嫌が悪い・むずがる・トイレを嫌がるといったサインを出すこともあります。尿意が近いのがわかる年齢だと、外出を嫌がる、機嫌が悪く泣いてばかりといった行動をとることもあります。
小学生くらいになると、学校での授業中にトイレに抜けるのを嫌がって、症状が進んでしまうことがあります。このような場合は、家でもトイレの回数が増えているはずです。落ち着き気がなくしょっちゅうトイレに行っているなどが見られる場合は、膀胱炎を疑います。
自然治癒するの?
しかし、病気の後など免疫が低いときは、体の戦う力が弱くなっているため、細菌の繁殖により症状が悪化する場合があります。
日に日に症状が悪くなっている・痛がっている時間が長くなっているような場合は、早急に病院を受診しましょう。
尿路感染症(膀胱炎)の治し方
・病院に行って、処方薬を最後まで飲む!
・おしっこの量を増やす!
ポイント1.処方薬を最後まで飲む
病院を受診して、お薬をもらいましょう。尿路にいる細菌を殺すために内服治療を行います。
そうすると数日で症状はよくなりますが、ひとつ注意が必要です。処方された薬は最後まで飲んでください。途中でやめると、また細菌が繁殖して症状がぶり返すことがあります。
薬は通常1週間程度処方されます。最後までしっかり飲みましょう。
ポイント2.おしっこの量を増やす
水分補給を行いおしっこの量を増やしてください。
尿に混じって細菌は排出されます。排出量が多ければそれだけ、細菌も早く排出されていきます。
また、すぐトイレに行ける環境を作り、ストレスなく安静にして過ごすようにしましょう。