小さな子どもに多い、ヒジの亜脱臼「肘内障(ちゅうないしょう)」。
子どもが手をひっぱったり、転んだりした拍子に起こります。
通常、痛みや腫れはないものの、腕が“ダラン”と下がった状態になります。
どうやって治せばいいのか、お医者さんに聞きました。
監修者
高座渋谷つばさクリニック
院長
武井智昭 先生
「肘内障」の特徴
バンザイのように両腕をあげる姿勢ができないという場合は、肘内障になっている可能性が高いです。
肘内障とは、肘関節が外れてしまった状態です。基本的に痛みはありません。
骨折していると、耐えられない痛みがあるはずです。泣いたり叫んだりするほど痛みはなければ、骨折ではないでしょう。
肘内障の応急処置は?
まずは落ち着いて整形外科を受診してください。
腫れがあったり、腕を動かそうとしない限り、痛みを伴いません。そのため、冷やしたり心臓より腕を上にあげたりするといった一般的な怪我の応急処置は、必要ありません。
初めての肘内障の場合は、保護者の方もびっくりしてしまうかもしれませんが、泣いたり喚いたりする子どもは少ないので落ち着いて受診しましょう。
親が処置してもいい?
病院に行かず、親が治してもいいのでしょうか?
無理して治そうとすると、骨折をするリスクもあります。
病院は何科?
子どもの肘内障、どう治すの?
肘内障になりびっくりして泣いていた子どもの場合でも、多くが泣き止みます。治った後は、特に痛がりもせず、いつも通り元気に動き回っていれば問題ありません。
保険はおりる?
1日放置したら…自然に治る?
しかし、放置するとハマりにくくなる可能性が高くなるので、気づいた時点で早く病院で整復治療をおすすめします。
夜間に肘内障に!救急?安静?
どうしたらいいでしょうか…?
医師がいない場合は、朝に近くの整形外科を受診すればすぐに対応してもらえます。
肘内障は、後遺症もなく快方に向かいますので、数時間であれば落ち着いて待ちましょう。
記事は、健康検定協会から提供されています。