子どもの熱が39度に!
病院に行くべき?まだ様子をみても大丈夫…?
お医者さんに、その対処法を聞きました。
病院を受診する目安や、食事や水分のとりかた、看病の仕方を解説します。
監修者
高座渋谷つばさクリニック
院長
武井智昭 先生
39度以上の熱の原因
疲れやストレスが溜まって発熱する子どももいます。
小さな子どもは、疲労やストレスがたまると機嫌が悪くなったり、体に発熱などの不調が出るなどが起こることも多くあります。体のサインを見逃さないようにしましょう。
まず、他症状がでていないか確認!
「呼吸が苦しい」「顔色が悪い」などなければ、基本は安静にして寝かせます。数時間おきに熱を測り、体調に変化がないか観察しましょう。
発疹や嘔吐、下痢といった症状がある場合は、様子を見て病院を受診しましょう。
全く動けない・意識レベル低下・呼吸が荒いといった場合は、救急車の手配をしましょう。
病院へ行くべき目安
お家で様子をみてもいいケース
- 熱はあっても元気である
- 食欲がある
- 発熱以外につらい症状がない
病院を受診したほうがいいケース
- 40度前後の熱が、2日以上下がらない
- 飲食がままならない
- 発熱以外の症状(下痢・嘔吐・発疹など)
- 呼吸が苦しい
急患診療を受診すべき症状
- ぐったりしている、意識がない
- 会話がままならず、受け答えがおかしい
- 息が荒く、肩で呼吸をしている
- 呼びかけに対して反応がにぶい
お医者さんへの症状の伝え方
- いつから発熱しているか
- 発熱の経過
- 発熱以外の症状(嘔吐、下痢など)
お家での看病のしかた
熱が上がりきる前に、いくら熱を冷まそうとしても、熱は下がりません。
<熱が上がる途中のサイン>
- 手足が冷たい
- 「寒い」と言う
- ガタガタ震える
<熱が上がりきったサイン>
- 手足が温かい
- 汗をかいてきた
- 顔に赤みがさした
熱が上がっている途中の看病の方法
お部屋は加湿して、子どもの体を温めてあげましょう。
発熱は、体がウイルスや細菌をやっつるための免疫反応です。無理に冷やさないでください。
寒がっている場合は、衣服やお部屋の温度調整で、子どもの体を温めてあげましょう。
また、お部屋の湿度を上げてあげると、喉や鼻の中にいるウイルスが繁殖しづらくなります。加湿器がない場合は、濡れタオルを一枚干すのもおすすめです。
熱が上がりきった後の看病の方法
水分補給だけはしっかり行ってください。
このときに厚着をさせすぎると、汗をかきすぎて脱水症状になるリスクもあります。子どもが暑がる場合は、Tシャツ1枚でもかまいません。
また、発熱後は食欲がないことも多いです。無理して食べなくても大丈夫ですが、水分だけはしっかり補給してくださいね。
市販薬は使ってもいい?
苦しそうにしている・眠れない・水分が取れないといった場合は、アセトアミノフェン系統の解熱剤を使って体を一度、楽にしてあげてもよいでしょう。使用時は、使用方法用量を守ってください。
食事は何がいい?
脱水症状を増え具ために、水分補給もしましょう。
プリンやゼリーなど、食べやすいものでもよいでしょう。
食欲がありそうなら、消化によいうどんやおかゆ、みそ汁、スープなどがよいでしょう。飲み物は、水やジュースなどでもかまいません。もしあれば、経口補水液がおすすめです。
ただし、吐き気・下痢がある場合は、油っぽい食べ物や柑橘系のものは避けましょう。
食事ができない場合
水分補給ができるようであれば、水分補給を重要視してください。
水分がとれない場合
子どもが欲しがるお茶や市販のイオン飲料でもよいので飲ませましょう。
経口補水液は果汁で少し味をつけてあげると飲みやすくなります。また、発熱で飲み物が取れないときは、解熱剤を使用して熱を下げると飲み物や食べ物を補給できるようになります。
お風呂はどうする?
しかし、入浴は体力を使うので、無理をさせてまで入れなくても良いでしょう。少し元気になってきてからの入浴は問題ありません。
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記事は、健康検定協会から提供されています。