「ダイエット中はお肉を食べるべきじゃない！」と思い込んでいませんか？
お肉の特徴は、たんぱく質がとても豊富で、植物性たんぱく質に比べてアミノ酸のバランスがいいことです。
適量のお肉を食べることは筋肉量を維持し、リバウンドしにくい体づくりにつながると考えられます。とはいえ、ダイエットを意識しているのなら、種類や調理法を工夫することも大切です。
そんなダイエット中に適しているお肉の種類や調理法を健康検定公認ライターの管理栄養士 相川香先生に解説していただきました。
ダイエット中におすすめのお肉
牛、豚、鶏、それぞれおすすめの種類と特徴を解説します。
●牛肉
特に良質なたんぱく質が多いのが、牛ヒレ肉です。牛モモ肉、牛レバーには鉄分が豊富に含まれています。鉄分は吸収率が低く、欠乏しやすいミネラルなので、赤身の肉などの動物性食品から取るのがおすすめです。ほうれん草や小松菜などの植物性食品よりも、鉄分の吸収率が高くなります。
また、脂肪部分が少ないという意味でも、赤身の牛肉は適しているといえるでしょう。もっともエネルギーの高い（脂肪部分が多い）部位はバラ肉で、100gあたり約500kcalです。ヒレ肉やタンは約200kcalですので、バラ肉の半分以下に抑えることができます。焼肉用で売られている「カルビ」はバラ肉であることが多いため、ダイエット中は注意しましょう。
●豚肉
豚肉は、良質なたんぱく質のほか、ビタミンB1が豊富に含まれています。ビタミンB1を取るなら、豚ヒレ肉がおすすめです。
ビタミンB1は、ごはん、パン、砂糖などの糖質が分解されてエネルギーに変わる働きを助ける役目があります。ごはん、パン、お菓子、インスタント食品などの糖質を多く食べる方は、ビタミンB1が重要です。ビタミンB1が不足してしまうと、疲労物質がたまって疲れやすくなったり、食欲不振になったりすることもあります。
●鶏肉
鶏むね肉やささみは特に高たんぱく食品です。また手羽、骨付き肉には、コラーゲンも豊富に含まれており、肌の潤いや弾力を保って美肌効果が期待できます。皮がついた鶏肉はカロリーが多くなってしまうので、できれば避けたほうがいいかもしれませんね。
鶏肉のなんこつ（やげん）は、100g当たり50 kcalと低エネルギーです。たんぱく質が豊富で、脂質が低いのが特徴。コリコリとした歯ごたえもありますので、満腹中枢を刺激して食べ過ぎの予防にもつながります。焼き鳥やバーベキューを楽しむ際は、ぜひ取り入れたい食材です。
ダイエット時におすすめの「牛肉、豚肉、鶏肉」の調理方法は？
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