【執筆・監修】
管理栄養士 望月理恵子
【経歴】
株式会社Luce代表/健康検定協会理事長、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、日本臨床栄養協会評議員、ダイエット指導士、ヨガ講師、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど栄養・美容学の分野で活動をおこなっている。
コーヒー人気が高まる近年、おいしいコーヒー店が数多く出店していますよね。そして、缶コーヒーもその手軽さやちょうど良い内容量で人気があります。
しかし、お店で焙煎(ばいせん)したコーヒーは美味しく飲めるのに、缶コーヒーは苦手という方もいます。
その理由の一つに、缶コーヒーの中には焙煎したものには入っていない甘味料や香料、乳化剤などが入っている場合があることが考えられるのです。
では、人によってはあまり理解されないこのケースについて、さっそく解説していきましょう!
Contents
具合が悪い?缶コーヒーに含まれる成分を見てみよう!
カフェイン人工甘味料砂糖乳化剤クロロゲン酸香料
缶コーヒーで具合が悪くなったときの対処法
①水を飲む②白湯を飲む③牛乳を飲む④ガムを食べる
缶コーヒーをもっと美味しく飲むために
具合が悪い?缶コーヒーに含まれる成分を見てみよう!
カフェイン
カフェインには、胃液分泌を促し、脂肪を分解するリパーゼを活性化する働きがあります。けれども、過剰に摂取すると胃液、胃酸も必要以上に分泌されてしまい、吐き気を起こす原因になるケースがあります。
またカフェインには、交感神経を刺激する作用があるため、過剰に摂取すると、交感神経が乱れて体内器官の働きが不安定になり、体調不良を起こすケースがあるのです。
人工甘味料
人工甘味料は、甘さを人工的に付けるためのものです。
主な人工甘味料としては、アセスルファムK、スクラロース、アスパルテーム等が挙げられます。
人によっては、人工甘味料が胃に刺激を与えて、胃もたれや胸焼けの原因になるケースがあるようです。
砂糖
缶コーヒーには砂糖が多く含まれているものがあります。
一般的な糖分入り缶コーヒーには、角砂糖およそ3個分が含まれていますが、種類によってはそれ以上含まれているものもあります。
砂糖を過剰に摂ると、肥満や身体の冷え、血流の悪化、生活習慣病等を招くリスクが高まる場合があります。
乳化剤
液体に溶けにくいカゼインをナトリウムと結合したものがカゼインNaであり、乳化剤の一種です。
このカゼインNaは、体内に入ると腸内粘膜に炎症を起こす場合があります。
クロロゲン酸
クロロゲン酸は、ポリフェノールの一種で、コーヒーの苦味、香りの成分です。
クロロゲン酸は、糖尿病予防やダイエット等、身体にとって良い影響を与えてくれるケースもありますが、胃の機能を活性化して胃酸が過剰に分泌されるという注意点があります。
特に空腹時に胃酸が過剰に分泌すると、胃もたれ、胸焼けの原因になるケースがあります。
香料
缶コーヒーには、味や香りを良くするために香料が使用されているものがあります。
この香料が体調不良を招く場合があると考えられています。