妊娠してから、頭痛がひどい。
これは妊娠初期症状?
それともキケンな病気の兆候?
お医者さんに、妊娠初期の頭痛の原因と、治すためにできることを聞きました。
監修医
石野医院
副院長
石野博嗣 先生
妊娠初期の頭痛の原因と対処法
妊娠初期によくある頭痛の3つの原因と、その対処法を解説します。
原因1.片頭痛
妊娠初期から中期は、血管を拡張するプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌されるため、生理痛のときのような頭痛が起こりやすくなります。
・こめかみのあたりがズキンズキンと脈打つような頭痛
・片側の頭だけが痛い
対処法
痛む部分を冷却シートや冷タオルなどで冷やすと楽になります。光や音の刺激を受けやすいので注意しましょう。
妊娠中は、頭痛薬の服用は主治医に相談しましょう。
原因2.緊張型頭痛
緊張型頭痛は、誰にでも起こりやすい頭痛です。
・頭全体が重くなるような感覚
・目の奥からズーンとした痛み
・首や背中からこわばりを感じる場合も多い
・頭を締め付けられるような感じる場合も多い
対処法
片頭痛とは、対処が異なるので注意してください。
片周りや首、背中などを動かしてストレッチしたり、カイロで温めたり、入浴すると良いでしょう。
原因3.風邪・インフルエンザ
風邪やインフルエンザの感染に注意が必要です。
最初は、頭痛だと思っていても急激に寒気や倦怠感、発熱がある場合は、ウイルス感染が原因かもしれません。
頭が重い、ズキズキするといった痛みに加え、体の調子も悪くなる。
対処法
急ぎの場合は、内科でも構いません。必ず、妊娠していることを伝えましょう。
流産の危険は?
ただし、頭痛が起きると血圧が上がるので、高血圧症の人は、安静にしながら医師の指導のもと、妊娠の期間を乗り越える必要があります。
妊娠初期の頭痛対策
片頭痛は、寝不足や生活習慣の乱れでも発症しやすくなります。
また、そのような生活に伴って運動不足が続くと緊張型頭痛の原因にもなります。
- 頭痛薬は服用してもいい?
- ケース1.吐き気を伴う頭痛
- ケース2.めまいを伴う頭痛
- ケース3.寒気を伴う頭痛
- ケース4.肩こりを伴う頭痛
- 病院の受診が必要な場合 などが掲載されています。
記事は、健康検定協会から提供されています。