肺炎の初期症状とは?「ヒト・ヒト感染」の予防法を医師に聞いた

///肺炎の初期症状とは?「ヒト・ヒト感染」の予防法を医師に聞いた

肺炎の初期症状とは?「ヒト・ヒト感染」の予防法を医師に聞いた

 

 

肺炎の初期症状は風邪と似ています。そのため、気づいたときにはかなり症状が進行して悪化している可能性があります。

65歳以上の高齢者の場合、肺炎によって命を落とすことも多いため、特に注意が必要です。

感染を防ぐためにも、疑わしい症状があるときは早めの診断と予防を心がけましょう。

肺炎の症状や予防法などについて、詳しく解説していきます。

肺炎の症状について

肺炎の症状の出かたや強さには個人差があります。

最初はただの風邪や疲れだと思い放置してしまうこともあるようです。

肺炎の初期症状

はじめは、咳や痰が出てきます。

咳の症状が進むと、動くだけで息切れを起こすようになります。

更に悪化すると、横になっているのもつらくなるようになります。

症状が進んでくると…

黄緑色や鉄さび色のような痰も出るようになり、38℃以上の高熱などの症状が続きます。

受診の目安

普通の風邪やインフルエンザと似た症状で区別がつきにくいため、早めに医療機関を受診して診断を受けることで重症化も防げます。

「風邪かな?」と思ったときは、無理に我慢せず医療機関で診察を受けるようにしましょう。

肺炎はうつる?

肺炎などの呼吸器感染症と呼ばれる病気は、人から人へうつることがあります。

すべての肺炎に当てはまるわけではありませんが、原因となる細菌やウイルスの種類によっては「ヒト・ヒト感染」の恐れもあります。

人に感染するのはこんなとき!

ウイルスが原因の呼吸器感染症は、細菌性のものより感染する可能性があります。

またマイコプラズマ肺炎のように細菌性でもご家庭内など近親の人にうつりやすい感染症もあります。

特にウイルスが原因の感染症は、咳やくしゃみなどの飛沫から感染するため、大勢の人がいるところに出向く、集団で生活するといったことで、感染リスクが高くなります。

身近な人に感染させないための予防法

身近な人に肺炎をうつさないために次の予防法を実践しましょう。

マスクの着用

肺炎を起こしている本人がマスクをするのが最も重要です。また周囲の家族や身近な人にもマスクをしてもらい、咳やくしゃみなどの飛沫感染を防ぐようにしましょう。

ウイルスによる肺炎の場合は、「ウイルス対策」と記載されているマスクを選びましょう。また、繰り返し使えるものではなく、衛生的な使い捨てマスク(不織布マスク)が便利です。

マスクの正しい使用法と選び方

一度着用したマスクは汚れやすいため、一日中つけたままではなく、定期的に交換して清潔なものを使うようにします。

正しいマスクの着脱法は、清潔な手でマスクの裏表や上下を確認し、鼻と口をしっかり覆うようにつけます。顎に引っ掛けたり、鼻を出したりはしないようにしましょう。

鼻の針金部分がフィットしていないと、その周囲から菌やウイルスの出入りがありますので正しく着用します。マスクのフィルター部分には細菌やウイルスが付着している可能性が高く、手でなるべく触れないようにすることも大切です。

こまめに手洗いやうがいを行う

手洗い、うがいをこまめに正しく行い、可能であればアルコール消毒もしましょう。

特に手についた細菌やウイルスに気づかず、口元に持っていくと感染のリスクが高まりますので注意しましょう。

上手な手洗いの仕方

手洗いは、手を濡らし泡立てた石鹸を手首までつけ、手のしわや爪の間、指と指の間を洗い、よくすすぎましょう。

できれば、アルコール消毒も合わせて行うことをおすすめします。また、アルコール消毒は濡れたままの手では効果が半減します。

きれいに手を洗い、清潔なタオルでしっかり水気を拭き取った後に行いましょう。

正しいうがいの方法

正しいうがいの方法は、はじめに水を口に含み、口の中全体に水が行き渡らせてから吐き出します。

さらに、もう一度水を口に含み、上を向いてのどの奥まで水が入るようにして、ガラガラとして吐き出します。

最後にもう一度ガラガラして吐き出せば終わりです。

歯磨きも効果的

うがいも同様に手洗いと同じタイミングでするようにし、もし可能であれば歯磨きをするとさらに口の中を清潔に保てて、肺炎予防におすすめです。

看病する際の対策

感染者の看病をするときにも感染のリスクが高くなります。

看病をする人はマスクを着用し、看病をした後には手洗い、うがい、手指の消毒を行うようにしましょう。

肺炎になったときの職場への対応について

一般的な肺炎では出勤停止などは定められていません。

しかし、肺炎でつらい症状の中、仕事に行くのはおすすめできません。

咳や息苦しさの症状が治まるまでは治療に専念しましょう。

医師の診察を受け、人へうつる可能性がなくなるまでの日数を確認し、職場へ報告することをおすすめします。

 

続きは、健康検定協会が記事を提供しているwebサイト『健康ぴた』でご確認いただけます。

2020-03-27T07:24:54+00:00 3月 27th, 2020|Categories: 医師による解説・コラム, 健康コラム|

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