妊娠中期に突入!
「なんだかお腹が張る・・・。」
「この張り・・・大丈夫?」
妊娠中期のお腹の張り対策と、病院を受診すべき目安をお医者さんに聞きました。
食べ物やマッサージによる対策方法も解説します。
なぜお腹が張るの?
子宮は筋肉でできていて、通常時は緩んで赤ちゃんを包んでいます。しかし…
この状態をお腹が張ると表現します。
お腹が大きくなってくる妊娠中期には、いつもは柔らかい腹部が硬くなる「張り」を触ることで感じやすくなります。
できるだけ通常時にお腹を触って確認する習慣をつけて、変化に気がつくようにしておきましょう。
お腹が張りやすい人の特徴
・疲れやすい人
・体が冷えやすい人
などはお腹が張りやすいといえます。
お腹の張りがあるときの赤ちゃんの様子は?
しかし、長時間の張りは赤ちゃんに影響が出る場合もあります。なるべく張りが出ないように過ごしましょう。
妊娠中は動き回って、「お腹が張ったな」と感じたら休みましょう。
基本的なお腹の張り対策
また、リラックスするために深呼吸しましょう。
食べ物は何がいい?
お腹の張り対策になる食べ物は特にありませんが、妊娠中は栄養バランスの良い食事をとるよう心がけましょう。
好きなものを極端に我慢するのは、ストレスとなる場合もあります。息抜きのために甘いものや好きな食べ物を適量とる程度は問題ありません。
仕事中にお腹がはるときは?
お腹の張りが続くと、赤ちゃんに影響を及ぼす場合もあります。お腹の赤ちゃんを守るためにも、職場の人に相談しましょう。
医師による「診断書」や「母健連絡カード(母性健康管理指導事項連絡カード)」を通じて、医師から職場に指示を伝えることもできます。
知っておこう!「母健連絡カード」とは?
妊娠中または出産後の女性から「母健連絡カード」が提出された場合、事業主は内容に応じた適切な措置を行う対応をする必要があります。
夜に寝ていてもお腹が張るときは?
お腹が大きくなってくると、自然と楽な姿勢を探して何度も体勢を変えて眠るようになります。
同じ姿勢で長時間寝ていると、片側の筋肉が引っ張られてお腹の張りを感じることがあります。姿勢を変え、楽な姿勢で寝るとよいでしょう。
【原因別】お腹の張り対策
お腹の張りには、いくつかの原因があります。
【張りの原因1】疲労・ストレス・体の冷え
子宮は筋肉でできていて、疲れると子宮収縮が起きます。
ストレスや冷えの場合も同様です。ストレスの原因になっているものから距離をとり、体を温めて休んでくださいね。
【張りの原因2】便秘・ガス溜まり
便秘があると腸内にガスが溜まりお腹が圧迫されて、張っていると感じることがあります。
また、妊娠中は、ホルモンバランスの影響で便秘になりやすくなります。
この場合は、腸内の悪玉菌が減らし、腸内環境を整えましょう。
お肉の食べ過ぎは、悪玉菌を増やします。
食物繊維を含む野菜や乳酸菌を含む発酵食品(納豆やヨーグルトなど)をバランスよく摂取しましょう。しっかり水分補給をすることも大事です。
お腹の締め付けによる張り
無理にお腹を締め付けると、子宮が締め付けられて緊張状態となり張りを感じる場合があります。ゆったりした服を着て、圧迫しないようにしましょう。お腹を締め付ける骨盤矯正ベルト等も装着も控えましょう。
乳首マッサージによる張り
出産前の乳首への刺激は、子宮収縮に働きかけるホルモンが分泌されることがあります。
この「張っている感覚」は大丈夫?
初めての妊娠の場合「お腹の張り」ではないものを「これはお腹の張りかな」と判断してしまうこともあります。
胎動
胎動であれば、問題ありません。
赤ちゃんが大きくなるにつれて、はっきりとした胎動を感じられるようになり、「胎動」と「お腹の張り」を感じ分けられるようになります。
皮膚の突っ張り
胎児が大きくなると子宮も大きくなり、同時に体の皮膚表面も同様に大きくなります。そのため、皮膚が突っ張るように感じられることもあります。
病院の受診目安
下記のような症状は、早産や流産などの可能性もあります。すぐに病院を受診しましょう。
<すぐに病院に行くべき>
- お腹の張りとともに痛みがある
- 痛みがどんどん強くなっている
- 出血している
- 1時間以上も張りがある
- 1日に何度も張りを感じる