子どもが「かかと痛い」と訴える。
これは成長痛?
もしかしてシーバー病(踵骨骨端症)かも?
子どものかかと痛の原因や、痛みの緩和方法をお医者さんが解説します。
監修医
高座渋谷つばさクリニック
院長
武井智昭 先生
原因1.「成長痛」の場合
成長痛の場合、病院で検査しても炎症や病気は見つかりません。
成長痛は肉体的なものではなく、精神的ストレスや日中受けた刺激、疲れが原因と考えられています。
痛みの特徴
夜になると痛みを訴えることが多いです。
痛む部分もまちまちの場合が多く、左右もバラバラということがあります。
成長痛の対処法
子どもの話を聞いてあげたりして、不安を取り除くことも効果的です。
疲れが原因の場合は、ゆっくり湯船に浸かり体を温めたり、スキンシップをとってあげるのも良いとされています。
原因2.シーバー病(踵骨骨端症)
過度なスポーツで、かかとに負担がかかると発症します。
剣道やサッカー、ランニングなどが影響して発症する子どもが多いです。
体が成長して、かかとの骨ができ上がると発症しなくなります。
痛みの特徴
かかとを下ろせないような、炎症性の痛みを感じます。
無理してスポーツを続けると、慢性的な痛みに悩むようになります。
シーバー病の対処法
クッション性の高い靴を履くと、歩くのが楽になります。
自然治癒しますが、つらい場合は病院に行きましょう。重症の場合は、その部位を動かさないようにギプスで固定するといった治療もあります。
また、かかとが痛いと、かかとをかばって歩くようになります。歩き方の変化も保護者が見てあげましょう。
成長痛とシーバー病の見分け方
湿布は貼ってもいい?
「シーバー病」の場合は、炎症を起こしているので冷湿布を貼ってあげましょう。
自己判断で長期的に湿布を使うと、作用が間違っている場合もあります。痛みが続く場合は、病院で診断を受けましょう。
痛み止めは飲ませてもいい?
湿布と同様、自己判断での長期的な使用は危険です。痛みが続く場合は、病院で診断を受けましょう。
病院受診の目安
病院は何科に行けばいい?
治療法
シーバー病は、かかとを固定するためにヒールパッドやギブスをつけて治療をすることもあります。治療は数ヶ月続く場合もあります。
スポーツはしばらく休ませ、無理をさせないようにしましょう。
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記事は、健康検定協会から提供されています。