「急に顎が痛い…」
「片側だけ痛いのはなんで?」
顎が痛くなる症状について、お医者さんに聞きました。
考えられる原因をはじめ、病気の可能性、何科を受診するべきかもお伝えします。
すぐに病院へ行けない時の対処法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
監修者

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医
岡村 信良先生
なぜ?顎が痛い理由
顎の痛みの主な原因は次の通りです。
顎関節症
顎関節症で顎に痛みが生じる場合、初期症状として片側に突然痛みがあらわれるケースがあります。
風邪
ウイルス等の病原体が体の中に入り込むと、血液を通して、顎の下や耳後方にあるリンパ節で炎症が生じることもあります。
風邪によって顎に痛みが生じている場合、頸部や顎の下辺りに痛みが生じる他、発熱、せき、喉の痛み、鼻水、倦怠感等の症状が現れます。
突然の痛みや腫れはおたふく風邪の場合も
突然片側や両側の耳下腺、もしくは顎下腺に炎症が起こり、痛みを伴う腫脹がみられる場合は、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の可能性があります。
虫歯・親知らず・抜歯など
細菌性顎下腺炎
虫歯、歯周病、ドライマウス、口腔内の炎症等により細菌が増殖すると、細菌が顎下腺まで及び感染症を起こし、疼痛、腫れ等の症状が出現する場合があります。
歯髄炎
また、歯周病による炎症、抜歯後の細菌感染、親知らずの周りの炎症等が顎骨に及ぶ場合もあります。
智歯周囲炎
智歯とは親知らずのことです。
親知らず周辺の歯茎が腫脹することで顎に痛みが生じて、口が開きにくくなる場合があります。
歯性感染症
顎が腫れる、発熱、痛み等の症状が出現するケースが多いようです。
上記以外にも、虫歯や歯周病等により歯が抜けてしまうと、噛み合わせが変わり顎に痛みが生じる場合があります。
ストレスが原因で顎が痛くなることも
精神的ストレスが原因で顎関節症を発症する場合があります。
ストレスを抱えていると、筋肉が緊張状態になり、歯の食いしばりを起こしやすくなります。
口腔顔面痛
ストレス過多、心理的葛藤が原因になる場合が多く、心身が緊張した状態が続き、睡眠障害を起こします。
この症状が悪化すると、顎の痛みや顎の違和感等の症状が出現する場合があります。
この記事には、続きがあります。続きは「Medicalook」でお読みいただけます。
記事は、健康検定協会から提供されています。