がっつり生理みたいな出血があったけど…2~3日で終わっちゃった。
もしかして、生理じゃなくて着床出血?
お医者さんに、着床の際の出血について聞きました。
「着床出血?それとも違う病気?」
「鮮血みたいな色で心配…」
そんな不安の声にも答えます。
監修医
石野医院
副院長
石野博嗣 先生
2001年 国立横須賀病院(現 横須賀市立うわまち病院) 産婦人科
2002年 東京都保健医療公社 東部地域病院 婦人科
2003年 日本医科大学付属病院 女性診療科・産科 助手代理
2004年 日本医科大学付属第二病院 女性診療科・産科 助手
現在 石野医院の副院長
ケース1.着床出血
着床出血は、ショーツが少し汚れる程度の少量の出血がケースほとんどですが、一時的に思った以上の出血を感じる人もいるでしょう。
しかし、生理のようにどんどん量が増えていくものではありません。長くても2、3日で終わり、生理よりは量が少ないはずです。
着床出血は経産婦の方に多く、全妊娠の8~25%程度に起こるとされています。
色は真っ赤・ピンク色・茶色など様々です。
着床出血がくるのはいつごろ?
※生理不順がある場合は、大きく日がずれることもあります。
真っ赤な出血が心配…
着床出血の量が多く、出血が膣をすぐにつたって降りてきたと考えられます。
ケース2.過短月経
これは着床出血ではないのですか?
普段の生理くらいの出血があった場合、着床出血のケースはほぼ考えられません。
過短月経の主な原因は、ホルモンバランスの乱れや器質的疾患があります。
「ホルモンバランスの乱れ」がある場合は、原因となっている生活習慣を排除、疾病の治療を行います。
「器質的疾患」には、子宮内癒着、子宮内膜炎、子宮発育不全などがあります。妊娠を希望する場合は癒着を剥がしたり、ホルモン療法を行います。妊娠を希望しない場合は、経過観察になることもあります。
妊娠検査薬を試すタイミング
それ以前に検査を行っても、妊娠していても陰性と判断されることがあります。
病院に行くべき目安
どのような場合、病院を受診するべきでしょうか?
・出血の色がいつもと違った
といった場合はできるだけ早く病院を受診しましょう。
・妊娠している
場合は、妊娠検査薬で陽性がでたら受診するようにしましょう。
腹痛などの体の異変があれば、緊急性が高くなります。
妊娠の場合は、胎児や母体に異常がないか診察する必要があります。病院を必ず受診しましょう。
記事は、健康検定協会から提供されています。