「コンクリートに頭を打った!」
「転んで頭を強打!」
正しい応急処置のしかたと、病院を受診した方がいい目安を聞きました。
頭を打った当日~次の日にかけての対処法(よく寝る/たんこぶ/翌日に嘔吐する 等)子どもの様子の観察事項も解説します。
監修者
高座渋谷つばさクリニック
院長
武井智昭 先生
頭を打ったときの応急処置
まずは、頭を打った箇所を見て、出血をしていないか確認します。
出血がない場合
横になっても大丈夫な場所に子どもを移し、横にさせます。そして、意識があるか(呼びかけに反応をするか)、呼吸はしているか、嘔吐もしくは吐き気を訴えていませんかなどを確認します。
出血がある場合
患部から出血があるときは、タオルやそれに変わる衣類などを使用して出血部を抑えて止血します。少量の出血で、意識もあり動ける場合は、そのまま病院へ向かいましょう。出血量が多い場合は、体や頭を動かさないようにして、救急車を手配しましょう。
たんこぶがある場合
保冷剤や冷やしたタオルなどで、たんこぶを冷やしてください。内部で出血をしているとたんこぶができます。具合が悪そうであれば、病院を受診しますが、元気で、しっかり意識もある場合は、1時間程度冷やし、その日は様子をみてください。当日は長い入浴や体を温める行為は避けてください。
やってはいけない処置
・頭をゆする
・頭を打ってすぐに無理やり立たせる
という行為は避けてください。
また、たんこぶができている場合は、頭の中で出血をしているので体を温めると出血が長引きます。たんこぶがある部分は冷やして、体や頭を温めるのは避けましょう。
翌日までは、しっかり様子を観察しよう
吐き気や頭痛もなく、具合も悪くない場合は学校に行っても構いませんが、激しい運動やプールなどは様子をみてお休みさせましょう。担任の先生にも怪我した旨を伝えるようにしましょう。
病院の受診目安
その他にも、以下のような症状は注意です。早急に受診しましょう。
- 意識がない(反応が薄く、話がままならない)
- 話していても内容が繋がらない
- 目の終点があっていない
- ぼーっとしている
- 呼吸がおかしい(荒い、浅い、苦しそう)
- 呼吸をしていない
- 痙攣を起こした
- 出血量が増えている
- 歩けないなどまひの症状がある
話せる場合は、話している内容におかしいところがないか確認しましょう。
問題があるようであれば、早急に救急車を呼びましょう。
何科に行くべき?
※意識が無い、嘔吐、痙攣、頭部外傷が大きい、出血量が多いなどがある場合は脳神経外科を受診しましょう。
この記事の続きは、「kosodateLife」でお読みいただけます。
記事は、健康検定協会から提供されています。