「突然片目のまぶたが腫れた!」
「子どもの目の下が腫れている…。どうすれば?」
子どもの目の腫れの原因別の対処法をお医者さんに聞きました。
病院は何科を受診すればいいかも解説します。
監修者
コープおおさか病院
中谷倫子 先生
子どもの目の腫れは小児科?眼科?皮膚科?
目やまぶたの症状(腫れ・痛み等)は、眼科を受診してください。
目の周辺の皮膚の症状(カサつき等)は、皮膚科を受診しましょう。
次から、「子どもの目が突然腫れる原因」ごとに、ママ・パパは具体的にどう判断したらいいのかを解説します。
腫れの原因1. 結膜炎(はやり目)
結膜炎には、アレルギー性のものや細菌・ウイルス性のものがあります。
細菌・ウイルス性の結膜炎は、人にうつる場合もあるので、注意が必要です。
結膜炎の症状の特徴
- 目やにが大量に出る
- 目の周りのカサつき・腫れ
- かゆみ
- 目の充血
- 落涙 など
結膜炎の対処法
目やには小まめに拭きとりましょう。
目やにから感染することもあるので、目やにがついたティッシュはすぐ捨てて手洗いをしてください。
また、発熱や喉の痛みなどの症状が出ていないかも確認してください。プール熱など、結膜炎を伴う季節性の風邪の場合もあります。
こんな症状は病院へ!
目の症状に加えて高熱・喉の痛みも現れたら、小児科を受診しましょう。 鎮静剤などがもらえます。
腫れの原因2. アトピー性皮膚炎
肌の乾燥状態が長く続くと、肌のバリア機能が低下して、アトピー性皮膚炎を発症する場合もあります。発症する詳しい原因は未だ不明です。
アトピーの症状の特徴
- 肌のかさつき・ごわつき
- 肌の赤み
- 肌のかゆみ
- 皮膚が粉をふく(角質が剥がれる)
- 痛み など
体調が良いときは皮膚症状も軽くなり、体調が悪いときは皮膚症状も悪化するという特徴があります。
アトピーの対処法
丁寧な保湿ケアを根気よく続けることで、アトピー性皮膚炎を快方に向かわせます。
こんな症状は病院へ!
アトピー性皮膚炎の人が使える保湿剤の処方もしてもらえます。かゆみが強い、肌状態が悪くなっているときは病院を受診しましょう。
原因3.アレルギー(花粉症・ハウスダスト)
特定の場所や、特定の季節だけ症状がでる場合は、アレルギー反応の可能性があります。
季節性のアレルギー症状の代表として花粉症があげられます。空中を飛散する花粉の中にアレルギーを誘発するものがあると発症します。
通年性のアレルギーでは、ハウスダストやダニによって発症するハウスダストアレルギーもあります。
アレルギーの症状の特徴
- 目のかゆみ
- まぶたの腫れ
- 充血
- 落涙
- くしゃみや鼻水 など
アレルギーの対処法
その上で、保湿を行ってください。
しっかり保湿をすることで、肌のバリア機能が上がりアレルゲンの影響を受けにくくなることがあります。
花粉症の場合は、花粉を家に入れない工夫が必要です。
窓を開けない、家に入る前に衣類やカバンなどを叩いて花粉を落とす、外では、花粉対策用メガネを着用するなど工夫してみましょう。
ハウスダストアレルギーの場合は、寝具を清潔にして空気の入れ替え・部屋の清掃が必要です。
こんな症状は病院へ!
目の症状だけの場合は眼科へ。
鼻水やくしゃみを伴うときは小児科に行きましょう。
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記事は、健康検定協会から提供されています。