多汗症は、文字通り汗をたくさんかいてしまう病気です。
そういえば手に汗をかきやすい、緊張すると脇に汗をかいてしまう、などの症状から、自分は多汗症かも?と思っている人もいるかもしれません。
この記事では、多汗症の症状をセルフチェックする方法や、原因などについて小田原銀座クリニック長谷川佳子先生に解説いただきました。
多汗症とは?どんな病気?
1.多汗症とは
通常、体温調節のために発汗しますが、その範囲を超えて、日常生活に支障をきたすほどに発汗する状態を多汗症といいます。
2.多汗症の種類
多汗症は大きく2つに分けられます
●全身性多汗症
全身に汗が増加します。
特に原因のない原発性と感染症、内分泌代謝異常や神経疾患に合併するものがあります。
●局所性多汗症
原因のわからない原発性と外傷や腫瘍などの神経障害によるものがあります。
個人差はありますが、手のひら、足のうらや脇という限局した部位から両側に過剰な発汗が見受けられます。
3.汗っかきとの違いは?
多汗症と汗っかきは次のように違います。
汗っかきは、汗をかく状況で他の人より量が多いこと
汗っかきは、夏の気温が高い季節や、運動して体温が上昇した時など、普通の人でも汗をかく状況で他の人よりも汗の量が多いことをいいます。
多汗症は、汗をかく状況でなくても汗をかくこと
多汗症は、気温が高い、運動をした後というような汗をかく状況ではなくても、大量に汗をかくことをいいます。汗の量には個人差はあるものの、日常生活に支障が出るといってもよい量が一般的です。
もしかして多汗症?病院に行く必要はある?