血液は心臓から送り出されて動脈を通り、末梢細胞に運ばれます。
この時動脈の壁に掛る圧力が必要以上に高い場合、『高血圧』いわゆる『血圧が高い』状態で、その値は、最大血圧が130mHg以上、最小血圧が85mHg以上とされています。
高血圧の症状として、頭痛、めまい、耳鳴り、首筋のこりなどが挙げられますが、これらは、高血圧特有の症状ではないため、見逃されやすいのが厄介なところです。
高血圧は動脈硬化にも繋がりやすいため、定期的に血圧を測定し、重篤な症状にならないよう十分に気を付けたいものです。
特に、肥満の方や、家系に高血圧の方がいる場合は発症率が高くなりますので、心当たりのある場合、ご自宅でも毎日同じ位の時間に血圧を測定するなど、こまやかにチェックをする事をお勧めします。
血圧が高い場合の主な食事療法として、個人差もありますが、食塩の摂取量を1日7g以下にする方法が用いられます。
食塩そのものはもちろん、漬けもの、加工食品、味噌、しょうゆなども控えるようにしましょう。日本人は食塩よりも、調味料から摂っている塩分の方が多いのです。
タンパク質は植物性、動物性のものを偏らないように摂り、脂肪分は植物油、青魚の脂を過剰にならないように摂ると良いとされています。
カリウム、カルシウム、食物繊維を十分に摂り、太り過ぎにならないように、軽い運動を毎日続けると良いです。
現在、特に運動をしていない、または、運動は苦手とおっしゃる場合、大げさな準備も
必要なく、思いついたらすぐに始められる、『ウォーキング』はいかがでしょうか?
歩く事で全身運動になりますし、足の筋肉を鍛えると基礎代謝が上がり肥満改善に繋がるという報告もあります。
また、ストレス解消にも役立ち、ストレスから起こる過食を防ぐ効果も期待できます。
これからの寒い時期は、血管が緊張しやすく、血圧が上がりやすくなります。
次のお休みに、まずは近所を30分程度お散歩する事から始めてみませんか?